海兵隊訓練教官の女性蔑視が問題に

2019.11.18


 military.comに よれば、新兵たちは訓練教官から強い影響を受け、トップの指揮官は新しい海兵隊員がネガティブな女性観を持たずに訓練基地を 去るのを確信することを望みます。

 訓練教育司令部の指揮官、ウィリアム・ミューレン少将(Maj. Gen. William Mullen)は、彼は海兵隊の西海岸のすべての男性新兵訓練基地を指揮する将官に、訓練教官が訓練兵に女性について話すやり方に注意を向けるよう求めました。

 「我々は男性訓練教官が男性の小隊に女性について言っているいくつかのことを懸念します」と、今週、彼はインタビューの間 にいいました。

 訓練教官が用いる言葉は非常に大きな影響があると、ミューレン少将はつけ加えました。

 「さらに、それは海兵隊の中で彼らの時代を通して反響します」と、彼はいいました。

 ミューレン少将はいずれの訓練基地でも訓練教官が女性について言っていることで具体的な不平は出ていないと強調しました が、彼は問題が再発しないことを確実にしたいのです。

 「それは受け入れがたいことだからです」と彼はいいました。

 訓練教官が新しい海兵隊員がどう女性を見るかに影響する方法は、海兵隊内で性別の問題を評価するために召集したタスク フォースで持ち上がった重要な事柄だった、と将軍はいいました。タスクフォースは、無許可で女性の同僚のヌード写真をネット 上で共有した疑いで数百人の男性海兵隊員が調査された 、2017年のソーシャルメディアの大規模なスキャンダルの後に続いて作られました(関連記事はこ ちら)。

 スキャンダルは、海兵隊の一部の男性が女性海兵隊員をどう見て、扱うか、早くも訓練基地で態度が形成することについて深く 根ざした問題を露わにしたと、ミューレン少将はいいました。

 全員女性の第4新兵訓練大隊を指揮するポストを解任された退役海兵隊将校、ケイト・ジャルマーノ(Kate Germano)は、2016年の社説で女性についての軽蔑的な意見は訓練基地で一般的だといいました。(彼女の解任に関する記事はこ ちら

 「私の訓練教官と新兵は繰り返して男性の訓練教官と上級下士官の基地職員が女性を侮辱し、大隊を『第4次元(4th Dimension)』と呼ぶのを聞きました」とジャルマーノは「Task & Purpose」の記事で書きました(彼女が書いた記事はこ ちら)。「男性の訓練教官がのろまな男性の新兵に『女の子』みたいに走る、というのは、まったく一般的でし た」。

 新兵はよく訓練教官と絆を結び、彼らを海兵隊における最初模範となる人として見ます。その影響のレベルは指揮官が入隊レベ ルの訓練で起きることに注意する必要があるものにすると、ミューレン少将はいいました。

 「人々に気がつかせるには、時々、質問をして、嗅ぎ回ることです。『ああ、その通りですね。私はそんな事はできません』と いうふうに」と、彼は言いました。

 最近、海兵隊がはじめたテストモデルの一部として、より多くの男性と女性の新兵が訓練基地で一緒に訓練しています。ミュー レン少将はMilitary.comに海兵隊はその努力を続ける予定だといいました。

 訓練教育司令部のチーフは、性別を統合した訓練基地についての独立した学術研究にも興味があります(関連記事はこ ちら)。少なくとも訓練の開始時に、性別で新兵を分けることに関して海兵隊が間違っている場合、彼は彼が変更を 行うことをいとわないと言いました。

 先日、米海兵隊が訓練基地で訓練兵を男女別に分けずに訓練する試みを始めていることが報じられ、それとミューレン 少将の発言は関連しています。

 現在、訓練兵は男女別に小隊を組み、訓練を受けます。女性の教官が男性を教えることもありますが、訓練兵は性別で分けられ ています。

 今後、この問題はさらに発展していくでしょう。米軍は同性愛とトランスジェンダーを正式に隊員として認める方向で、トラン スジェンダーについてはトランプ大統領が制約をかけましたが、軍としては壁をなくしていきたい方向です。男女別は手始めで、 将来的にはこれらの人たちの扱いも平等にするには、訓練基地での男女別をまず止めることになるはずです。

 一方で、性暴力事件が米軍に多いことも否定できず、その点からの問題提起も出そうです。ノルウェー軍は宿舎も男女共用で す。しかし、そのために不快な思いをした経験がある隊員も多いといわれています。米軍の場合、問題はそれ以上でしょう。過剰 な性描写がある文化を持つアメリカでは、深刻な問題が起きるかもしれません。

 訓練教官が訓練兵に下品な言葉遣いをするのは、過去に起きた訓練兵虐待事件でも明らかです(関連記事はこちら )。 そういう環境で、男女合同の訓練を行うのは大変な冒険です。

 しかし、日本ではあまり理解されていませんが、米軍は思い切った社会改革に関心がある組織です。こういう挑戦的な課題には 関心があるのです。自衛隊では到底、真似ができないレベルです。

 この改革には全面的に支持したいと思います。


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