M4小銃の不良は約6パーセント

2018.6.8


 military.comによれば、米陸軍部隊は意図しない発砲を招きかねないセレクタースイッチの潜在的な誤作動の安全検査に合格しなかった約3,000丁のM4小銃を報告しました。

 3月、陸軍の「Tank-automotive and Armaments Command: TACOM」は安全使用メッセージを米軍すべての部門に送り、兵士が説明できない、意図しない発砲を経験したあと、部隊にM16とM4のすべての機種に更新された機能チェックを行うよう指導しました。

 フォート・ノックス基地(Fort Knox)の兵士のM4A1はセミとオートの戻り止めの間で動かなくなりました。兵士が引き金を引くと、武器は発砲しませんでした。それから兵士がセレクタースイッチを動かすと、発泡したと、TACOMのメッセージは述べました。

 6月に、TACOMは約50,000丁の武器が更新された機能チェックに合格したと報告を受けました。その数の約6%、3,000丁は不合格だったと、TACOMの報道官、R・スレード・ウォルターズ(R. Slade Walters)はMilitary.comに言いました。

 軍事メディア「Task and Purpose」はチェックに不合格になった武器の割合を最初に報じました。

 TACOM当局は、まだプロセスは初期段階で、約900,000丁の陸軍の武器が依然としてチェックされるべきであると強調すると、ウォルターズは言いました。

 Military.comは海兵隊に武器の調査で何を発見したかを問い合わせましたが、印刷開始時刻までに返事はありませんでした。

 TACOM当局は、M16とM4全機種は隊員がそれらを使う時に操作マニュアルに従えば意図したとおりに動作すると力説します。

 「追加の機能チェックは(TACOMへ)問題の範囲を知らせ、影響を受けた武器の数を特定するためのものです」とメッセージは述べます。

 M4A1は現在、陸軍の主要な個人兵器です。軍はM4製品改良プログラムを通じてM4小銃をM4A1へ転換しているところです。

 M4A1は約20年間、特殊作戦軍で使われてきました。それはより重い銃身と、基本のM4で設定された3発バースト射撃ではなく、フルオートマチックの設定で特徴づけられます。


 この記事は先日紹介したM4小銃暴発事故の続報です。(過去の記事はこちら

 M16系の小銃は採用してからM4へ転換されるまで、何度も問題がいわれてきました。

 最初、ベトナム戦争中には動作不良がいわれました。清掃が足りないと起きるといわれましたが、実質上は設計ミスでしょう。この問題は最近でも報告されています。特殊作戦軍にはM4の使用を止めたところもあります。 2007年には米上院がM4の性能に苦言を呈しました。 そのために陸軍は性能テストを行うことを決めました。テストの結果、同種の小銃より問題が起きやすいことを確認しながらも、陸軍は致命的な欠陥ではないと言い張りました。2008年にはこの問題を解決する改造キットが紹介されました。同じ年の7月13日、アフガニスタンのワナット前哨基地で米軍が大損害を出したとき、指揮官が清掃を徹底していた小銃でもこの問題が起きたことが報告されました。(過去の記事はこちら 

 対策がとられたのは2010年で、銃身と弾を交換することになりました(過去の記事はこちら)。動作不良だけでなく、敵に命中しても死なないという威力不足の問題も対処されることになりました。

 いくらなんでも、問題解決にこれほど時間がかかったのは、軍が威信を重んじすぎたためと思えます。

 それでも、問題点を公表しているだけマシなのかもしれません。日本では兵器の欠陥は公にほとんど議論されません。議会でも問題になったことはありません。兵器の欠陥も防衛機密といったおかしな常識が防衛省内にあるからでしょう。政治家も進んで取り上げようとはしません。

 


 

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